2017年11月19日(日)、SEKAI NO OWARIが立ち上げた動物殺処分ゼロプロジェクト「ブレーメン」による譲渡会「ブレーメンパーク」が幕張メッセにて行われた。
これまで「ブレーメン」では支援シングルの発売や支援ライブなど精力的に活動し、2017年の3月までに約9,700万円の寄付を行っており、次なる取り組みとして今回の大譲渡会を開催した。
会場は譲渡会に参画した各団体が保護犬猫の紹介や活動のPRをするブースエリアと、イベントが催されるスペシャルステージに分かれており、ステージの音響照明が動物になるべく刺激にならないよう配慮された構造だ。
ブースエリア
ブースエリアには企業を含め合計39団体、保護犬猫は約340頭が参加し、保護犬猫の紹介・ふれあい会が行われた。今回企画の目玉としてSEKAI NO OWARIが参加するトークセッションがあったため、それを目当てに集まるファンばかりになってしまうのではという不安があったが、それぞれの団体の活動内容に真剣に耳を傾ける人や、保護犬猫と触れ合う人がブースエリアも溢れており、非常に盛況だった。
スペシャルステージ
ステージの前半では各団体がオススメの保護犬猫を紹介する「ブレーメンパーク総選挙」が行われ、15時からはSEKAI NO OWARIのメンバーも登場しトークセッションが行われた。
特にトークセッションは予想を超える大盛況ぶりで、事前に整理券が配布されていたにも関わらず開始の2時間前からより良い場所を確保しようと長蛇の列ができていた。
トークセッションでは何故SEKAI NO OWARIが動物殺処分ゼロプロジェクトを立ち上げたのか、今回の大譲渡会を開催しようと考えたのかなど、「ブレーメン」への想いがメンバーそれぞれから語られた。(詳細は後日記事で取り上げる予定)
イベント総括
開場したタイミングではSEKAI NO OWARI目当ての譲渡対象ではない未成年のファンも多く客層に不安があったが、結果としては来場者数は3,903名と大盛況で、譲渡の申し込みは400件、さらにトライアルが決定した数は128件と参加した犬猫の3分の1以上が譲渡への第一歩を踏み出すことができた。
また直接の譲渡対象ではない未成年を含め、SEKAI NO OWARIのファンは直接メンバーの殺処分ゼロに向けた想いを聞き、実際の譲渡活動の様子を見れたことは未来を見据えた啓蒙活動として大いに価値があったと言える。
一方で配慮されていたとはいえ、多くの来場者と接することで犬猫には多少のストレスがかかっていた点など課題は幾つかあった。譲渡会の要素を減らし、参加した保護団体の活動内容をPRできるステージを設け、応援者を増やす企画などできればより良いイベントになったのではないだろうか。
総じて多少の課題はあったものの、影響力のある人が立ち上がることの意義を肌で感じられた良いイベントだった。今後も「ブレーメン」がどんな取り組みを行っていくか楽しみだ。