環境省が平成29年度の「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」に関する統計を公表しました。「殺処分数」は犬猫合計で43,227匹で、前年度から約1万3千匹減少。一方で「返還・譲渡数」は犬猫合計で56,814匹で、前年度と比較すると572匹減少とほぼ横ばいとなり、自治体に収容される「引取り数」の減少がそのまま殺処分数の減少に繋がったといえる結果となりました。以下、より詳細について纏めました。
犬猫合計の引取り数、殺処分数の推移
まずは犬猫合計の引取り数、返還・譲渡数、殺処分数の推移を纏めました。
犬猫合計で引取り数は平成29年度も順調に減少しており、このままの推移で行けば平成30年度には遂に10万匹を下回る見込みです。続いて返還・譲渡数についてグラフにて纏めました。
犬猫合計の返還・譲渡数は伸び続けていましたが、今回は前年度を下回る結果となっています。ただし自治体に収容された「引取り数」が減少しているため、返還・譲渡率としては伸び続け、収容された犬猫のうち半数以上が返還・譲渡されるまで上がってきています。次に殺処分数もグラフに纏めました。
殺処分数は遂に5万匹を下回り約4万3千匹となりました。殺処分率も43%となり、10年前には90%以上が殺処分という、ほぼ引取り=殺処分だった時代から見るとこの10年で大きく減らすことが出来ていると言えます。
それでは次のページでは、犬と猫それぞれの推移を纏めてみます。
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