【犬編】殺処分が多い県は○○県?都道府県別に比較してみた(平成28年度版)

平成28年度の犬の殺処分数は10,424匹でした。しかしこの数字を見ても実感が湧きにくく身近な問題と感じにくいかもしれません。

そこで犬猫さがしでは環境省の公表数字(平成28年度)を元に都道府県別に殺処分数の数を比較してみました。

ちっとも楽しくないランキングですが、あなたの地元で犬がどれだけ引き取られているのか、殺処分されているのか確認してみてください。

自治体に殺処分に関する苦情は絶対しないでください。悪いのは捨てる人たちです。

引き取り数が多い都道府県は?

まずは自治体に引き取られる数を比較しました。数が多いほど捨て犬・迷子犬数が多いということです。

ベスト10(引き取り数が少ない)


引き取り数が最も少ないのは富山県、続いて山形県、福井県という結果でした。傾向として日本海側の都道府県は引き取り数が少ないようです。

ワースト10(引き取り数が多い)


引き取り数が最も多いのは香川県、続いて広島県、熊本県という結果となりました。内訳をみると飼い主不明の引き取りが圧倒的に多いことが要因です。上位に入ってしまった熊本県は震災の影響が大きいと考えられます。傾向として西日本を中心に比較的暖かい地域がワーストに名を連ねています。

返還/譲渡率が低い都道府県は?

次に自治体に引き取られた後、飼い主に返還されたり新しい飼い主に譲渡された確率を比べてみました。数で比較すると引き取り数の大小で大きく左右されるので引き取り数を分母として確率でランキングしています。なお、返還・譲渡率が低い=殺処分率が高いという見方もできます。

ベスト10(返還・譲渡率が高い)


返還・譲渡率の高さは東京都が1位となりました。引き取り数でワースト2位だった広島県が返還・譲渡率でベスト6位に入ってきています。これは地元で活動する保護団体との連携で殺処分ゼロを目指す取り組みによる結果です。しかし返還率が他県と比較すると圧倒的に低いことは注視する必要があります。

ワースト10(返還・譲渡率が低い)


引き取り数でワースト1位となった香川県が返還・譲渡率も最も低い結果となりました。引き取り数が圧倒的に多いため譲渡が追いつかないというのが現状です。四国・近畿地方が上位を占めています。

殺処分が多い都道府県は?

続いて殺処分数の多さで比較しました。

ベスト10(殺処分数が少ない)


殺処分が最も少ないのは東京都でした。福井県や新潟県、山形県など引き取り数が少ない地域が上位を占めています。

ワースト10(殺処分数が多い)


殺処分が最も多いのは香川県という結果になりました。特筆すべき点はワースト5位に四国の県が3つも入っていることです。
引き取り数でワースト3位に入っていた広島県や熊本県は殺処分数ワースト10には入っておらず、譲渡数が多いことがわかります。

殺処分数が減った都道府県は?

最後に前年度(平成27年度)と比較して殺処分数が減っている都道府県をまとめました。

殺処分数でワースト上位に挙がっていた各県が上位を占めており、殺処分数を減らす努力をしていることがわかります。

まとめ

全体的に西日本、特に四国地方が犬の引き取り・殺処分が多いことがわかりました。

あなたの地元はランキングに入ってましたか?
もしワーストに入っていて不名誉と感じるのであれば是非自分でもできることを取り組んでみてください。

【完全版】私にもできる殺処分を減らす13のこと

2017年9月3日
今回は犬だけの結果ですが猫バージョンと犬猫合計バージョンも後日まとめてますのでそちらも合わせてご確認ください。

犬の殺処分数の全国ランキングはこちら↓


参考元:環境省「犬・猫の引取り状況(都道府県・指定都市・中核市別)」(平成28年度)を加工してグラフ作成


 

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