【完全版】私にもできる殺処分を減らす13のこと

これまで「誰が犬猫を捨ててるのか」「殺処分の現状」についてお伝えしてきた「かわいそう」では救えないシリーズも今回で最後です。最終回はどうすれば殺処分を減らすことができるのかについてお伝えします。あなたの今の立場毎にできることを分類してますのでチェックしてみてください。

これまでの記事のおさらい

殺処分までの流れ

殺処分までの過程は「自治体で引き取り」→「返還・譲渡」→「殺処分」となっています。引き取りは犬猫合計で約13.7万頭、うち猫が約9万頭となっており、約85%が飼い主不明の状態で引き取られていました。特徴としては犬は成犬が8割を占め、猫は7割が子猫の状態で引き取られていました。犬は歳をとって飼育困難・販売困難・可愛くなくなったなどの理由で捨てられ、猫は特に野良猫による繁殖が主な理由と考えられます。

【調べてみた】誰が犬猫を捨てているのか。

2017.09.01

殺処分されている数

引き取られた犬猫のうち、犬は28%が返還、35%が譲渡、34%が殺処分でした。一方猫は返還はほぼゼロ、25%が譲渡、75%が殺処分でした。猫は子猫が多いので譲渡率が高そうですが実は犬より低いという結果でした。殺処分の数自体はこの10年間で減少してきていますが譲渡の数が大きく伸びたのではなく、引き取り数が減少したことが主な要因でした。

【調べてみた】犬と猫の殺処分、どっちが多い?

2017.09.02

これらを踏まえた上でどうすれば殺処分を減らすことができるでしょうか。まずは大きな方針を確認した上であなたの立場でできることをまとめていきます。

殺処分を減らす2つの方針

これはとってもシンプルです。「引き取り数を減らすこと」と「返還・譲渡を増やすこと」です。

行政に引き取られる数を減らすことで殺処分の候補を減らすことももちろんですが、引き取り数が減れば行政の担当者さんにも場所にも余裕ができ、譲渡活動に力を注げるようになります。返還・譲渡を増やすことはそのまんまですね。きちんと飼い主さんの元に帰れて、引き取ってくれる人が増えれば必然的に殺処分は減らすことができます。

ではそのためにあなたにできることをご自身の立場と照らし合わせて確認してください。

あなたが飼い主さんの場合

飼い主さんの場合、一番大事なことは飼い犬猫を殺処分候補にしないことです。そのためには4つの「〜しない」を守りましょう!

捨てない

「ありえない!」と言われてしまいそうですが、実際に捨てる方がいらっしゃるので一応書いておきます。例え大きくなって可愛くなくなったとしても(ならないと思いますが)、年老いて世話が大変になったとしても決して捨てないでください。大切な家族ですので最期のその時まで一緒にいてあげてください。もし飼い方にお悩みがあれば獣医さんに相談してみてください。

ちなみに2012年に改正された動物愛護法では飼い主の終生飼養責務が定められました。最期までちゃんと面倒みてくださいねってことです。またそもそも捨てることは犯罪です。愛護動物の遺棄や虐待は100万円以下の罰殺したり傷つけたら2年以下の懲役または200万円以下の罰金に処せられます。

迷子にしない

自治体に引き取られた犬の約3割は飼い主に返還されています。つまりそれだけ迷子が発生しているということです。犬は外出時に必ずリードやハーネスを付け、猫は室内で飼って逃げないよう気をつけましょう。しかし犬や猫は私たちの予想を超えた動きをすることがあります。万が一逃げ出した時のために2つの準備をしておいてください。そうすれば返還の確率が格段に上がります!

①迷子札・犬鑑札をつける
マイクロチップを付けて登録する

どっちか1個でいいんじゃない?思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、迷子札はすぐに確認できるメリットがある一方、首輪が外れてしまった場合は意味がなくなってしまうリスクがあり、マイクロチップは余程のことがない限り体から外れませんがマイクロチップを読み取るリーダーが普及しきれていないという課題があります。よって両方付けておくことがベストです!

繁殖しない

ペットを飼う際は必ず避妊・去勢手術を行ってください。1回の出産で犬は4〜5頭、猫は5〜8頭生まれます。全ての子供を育てるのも里親を探すのも容易なことではなく、繁殖制限していない状態が続くとあっという間に手に負えない数になります。「かわいそう」「動物の本能を奪うのは人間のエゴ」という意見があります。その気持ちも理解できますが、繁殖制限しないと殺処分が減らないのが現実です。もっとかわいそうな思いをする子を減らすために必ず繁殖制限してください。

しつけを怠らない

「吠える」「噛む」などが近隣住民からのクレームでも多く、その結果自治体に引き取られる子が多いのも事実です。散歩中のしつけや人と接する時のしつけなど必ず身につけさせましょう。同時に飼い主であるあなたも飼い主としてのマナーを守ってくださいね。

あなたがこれから飼おうとしている場合

これから犬猫を飼いたいと思っている方は2つのことに取り組んでみてください。

ちゃんと飼えるかを確認する

殺処分を減らしたいのに、あなたが捨てる側の立場になってしまっては本末転倒です。犬猫と暮らすというのは10〜20年という長い期間の生活スタイルを決めるということです。以下の表は動物と暮らすための最低限確認すべき事項です。1つでも難しいと思ったら今はやめておきましょう。今できることは他にもありますから!

里親から引き取る

上の表で問題ないと思われた方は是非里親を検討してください。その際個人間の取引はトラブルも多いため、自治体や保護団体が行っている里親会やシェルターがオススメです。犬猫さがしではご近所で実施されている里親会やシェルターを調べられるサービスも展開しています。まだ全国はカバーできていませんが一度お近くにないか確認してみてください。

積極的に何かしたいと思っている方

今すぐ飼うことは難しい。けど何かしたい!という方は是非ボランティア参加を検討してみてください。殺処分を減らすために活動している方は非常に多くいらっしゃいます。代表的なボランティアの種類をご紹介します。

犬猫のお世話ボランティア

保護活動している団体さんの中でシェルターを設けているところでは日頃のケージの掃除や犬猫の食事準備、散歩などのお世話をする方を募集しています。犬猫にも触れられるので飼いたくても飼えない人にオススメです。

イベントボランティア

保護活動している団体さんの譲渡会やフリマの準備や設営・運営をサポートするボランティアです。主に接客的な役割を求められるので、犬猫は好きだけどお世話の仕方は自信がないという方に特にオススメです。

事務ボランティア

保護活動している団体さんの事務作業のお手伝いボランティアです。書類の整理や物資の受発送、会報誌の作成など様々な仕事があります。最近ですと広報活動としてSNSの更新などもあります。多くの保護団体さんは犬猫のレスキューで大忙しなので事務作業が滞ることが頻繁に見受けられますので需要は多いです。

TNR活動ボランティア

TNR活動とは飼い主のいない猫を捕獲し(Trap)不妊去勢手術を行い(Neuter)元の場所に戻す(Return)活動です。つまり野良猫が繁殖しないようにすることで殺処分される猫の数を減らす活動です。ボランティアの活動内容は捕獲器の設置や回収が主になります。野良猫の減少は殺処分数の減少に大きく貢献する取り組みですのでお近くで実施されていないか調べてみてください。

預かり・ミルクボランティア

保護団体さんでは抱えきれない頭数になった際に一時的に預かるボランティアです。実際に飼育や必要に応じて動物病院にも連れて行くことになります。餌代などは団体さんから支給されることが多いですが条件は団体さんごとに異なりますのでご注意ください。ミルクボランティアは離乳前の子猫のお世話をするボランティアです。夜間の授乳や排泄補助が必要なため非常に大変です。一番ハードルが高いボランティアですが、最も殺処分の削減に貢献できるボランティアですので可能な方はご検討ください。 

ちょっとだけ何かできたらなと思っている方

殺処分問題は気になるけどボランティア参加はちょっとハードルが高いと思っている方にもできることがあります。それは保護活動をしている人たちを応援することです。

寄付・チャリティで応援する

保護団体さんの多くは人手も足りませんが資金も足りておらず、持ち出しをしながら活動を続けている方が多くいらっしゃいます。近くで活動している団体さんを探して寄付しても良いですし、お金の寄付が不安だと思う場合は餌やトイレシーツなどの物資寄付という選択肢もありますので是非ご検討ください。

今すぐできること! 

殺処分を減らすために今すぐ誰にでもできることがあります。それはこの記事を拡散することです!より多くの人に減らす方法を知っていただく事が殺処分減少の第一歩です。下のSNSボタンから拡散できますのでお力添えいただけますと幸いです。

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