犬舎に移ったモモですが、こちらでも大暴れをし巨大なカラーをつけながらフェンスを食い破り、敷地内をウロウロしていたそうです。飼い主さんが来た時には力尽き、倒れ込んでいました。
実はこれまで保護犬どころか犬を飼った経験がなかった飼い主さん。モモの様子を見て戸惑いながらもモモの子犬の匂いが付いたタオルをモモに差し出しました。するとモモは顔を上げ、タオルに顔を埋め子犬を探す素振りを見せました。
そう、モモが大暴れしていた理由は子犬を探していたからだったのです。子犬に会いたい一心だったんですね。「あなたの子ども達のいるお家に一緒に帰ろう」そうモモに語りかけ、飼い主さんはモモを連れて帰りました。
連れ帰ったものの、モモは人と生活をしたことがなかったため最初は苦労の連続。首輪もリードも初めてで最初は驚いて暴れたりしていたそうです。家に慣れてきた頃には逆に分離不安になって家中を破壊したことも。
同時に保護した子犬のうち2匹は新たな飼い主さんに譲渡し、残ったコパンと奏の子育ても同時並行で行っていたことを考えると大変だったことが容易に想像がつきますね。
それも昔の話。今では子犬だったコパンと奏もこんなに大きくなり、
モモが愛護センターに収容された1年後に同じ場所で捕獲された、おそらくモモの弟のアランも加わりました。そして今年に入り、これまで「預かり」としていましたが正式に家族として4匹を迎え入れることになりました。
今では人間が大好きになったモモは誰にでも優しく接することができ、「我が家の親善大使」に就任するほどに!飼い主さんが注いだ愛情が彼女を変えたんでしょうね♪みんなでお出かけする時もちゃんと落ち着いているため、「お利口さんですね」と声をかけていただくことも多いそうです。
みんな本当にお利口さんですね!写真を見てお気づきになった方もいらっしゃると思いますが、両端にこれまでご紹介していない子が2匹います。モモたちを預かって以来、保護犬の預かりボランティアを続けている飼い主さん。両端の子が現在飼い主さん宅で預かっている里親募集中の子です。
美人姉妹の舞ちゃん(左)と郁ちゃん(右)です。2匹一緒に家族に迎え入れてくれる里親さんを募集していますので、詳しい条件などは飼い主さんのブログをご参照ください。
モモたちと出会ったことで預かりボランティアを始め、譲渡した後も里親さんのご家族と親しくお付き合いをしているとのこと。「保護犬たちのお陰で沢山の素敵なご縁が繋がり本当に感謝をしています。モモたち保護犬の存在は私を変えた、いわば””師””のような””存在かもしれません」と飼い主さんは保護犬の魅力を語ってくださいました。
「子犬の可愛さだけではなく成犬が心を開いてくれた瞬間の感動、そして愛しさを多くの人に知ってほしい」
そう願い、これからも預かりボランティアを続ける飼い主さんを応援するモモ、コパン、奏、アラン、そして素敵なご縁を待つ郁と舞なのでした!
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