新しい家族に迎え入れられた保護犬を紹介する犬猫さがしと「保護犬のわんこ」プロジェクトさんの共同企画「今週の保護犬のわんこ♪」
第30回は@leo.0831.rさん家のLEO(リオ)くん!
リオくんは長崎県在住、推定4歳の男の子。人間に例えるとハリウッドスター間違いなしと(飼い主さんに)言われている、甘いマスクで女心をくすぐるイケメンです!今は大人の男の余裕を感じる姿ですが、二度の飼育放棄を受けた辛い過去を背負っています。
リオくんの最初の飼い主は高齢の一人暮らしのおばあちゃんで、散歩に連れて行ったりすることもできず家の中に閉じ込められており、吼えるし咬んで言うこと聞かないということで飼育放棄されました。
次の飼い主は外国人のファミリー。ワクチンや去勢手術もしていなかったので対応したものの、吼えたり咬むくせが治らず抗うつ剤を飲ませていたとのこと。最終的には引越しをするという理由で飼育放棄されました。この頃リオくんはまだ2歳。たった2年の間に2回も飼育放棄されてしまったのです。
現在の飼い主さんが保護犬を飼おうと思ったきっかけは小学生の娘さんがペットショップに並ぶ子犬を見て「お姉ちゃんになりたい」と言ったことからでした。当時長崎県が殺処分数1位だったことを知っていた飼い主さんは、娘さんに日本のペットショップの現状、殺処分、そして保護犬猫について伝えたそうです。
犬猫を取り巻く問題を知った娘さんが出した答えは「保護犬という選択」でした。この時のことを飼い主さんは「ヨチヨチフワフワの仔犬ではなく保護犬という選択肢をした娘を本当に誇りに思っています。」と語ってくれました。
何ヶ月も毎日のように譲渡情報を見て、こんなに沢山の犬猫たちが家族を待っているという現実を改めて知り「この中から選ぶなんて・・・」と戸惑ったそうです。そんなある日、市のHPの譲渡情報が目に留まりました。募集期間はたったの5日間。見たその日が最終日でした。急いで電話をしたところ今日中に決まらないと保健所に収容されるとのことで、すぐに家族会議を開き、引き取ることを決めて迎えにいくことにしました。
迎えにいった所は先ほどの外国人のご家庭。市の担当者さんが「ギリギリまで自宅で見てあげてください」としていたとのこと。前の飼い主からこれまでのリオくんの経緯を聞き、譲渡される際に「抗うつ剤を飲ませているから車にも大人しく乗れるよ」と言われたそうです。憤りを覚えながらもリオくんを連れて帰り、家族の一員として迎え入れました。
- 1
- 2