神社で出会った野良猫のシヴァちゃん。保護活動に勤しむ里親さんの家族の一員に

新しい家族に迎え入れられた元保護猫をご紹介する今週の保護にゃんこ♪第4回は都内にお住まいのまりさん家に迎えられたシヴァちゃん、3歳の男の子です。飼い主さんとの出会いはとある神社でした。寒さが身に染みる11月初旬のある夜のこと、飼い主さんが椅子に腰掛けたところ、人なつっこい野良猫が二匹現れ、膝の上に乗って暖をとり始めたそうです。

神社猫との出会い。左が後に家族となるシヴァちゃん

もともと猫好きだった飼い主さん。後日昼間に再び訪れてみると、なんとそこには20匹以上もの猫が!神社でお世話されているのかと思い宮司さんに尋ねたところ、「冗談じゃない。猫被害で迷惑している」とのご返答。猫に困っている宮司さんと、野良猫を放っておけない餌やりさんの話を聞いた飼い主さん。「ここの猫たちが幸せに生きられる方法はないだろうか?」と考えます。

次々に現れる猫たち

保護猫団体に問い合わせたところ既に保護猫たちがいっぱいで、これ以上受け入れが難しい状況とのこと。人づてに聞いたり、インターネットで調べたりしているうちに、TNRの存在を知りました。TNRとは、Trap (捕獲)、Nueter(去勢・避妊手術)、 Return(元に戻す)の略で、不幸な猫が増えないように、野良猫を捕獲して手術を受けさせた後、もとの場所に戻す保護活動の一つです。

飼い主さんは猫たちにTNRを施した上で飼い主さんを探すことに決めました。そして、公益財団法人どうぶつ基金さんのさくらねこ不妊手術サポート制度、捕獲、動物病院までの車出しや募金など、多くの人々の協力のもとで、神社にいた全ての猫たちの捕獲と保護を実現できたのです。

家族に迎え入れられたシヴァちゃん。キリッとした緑色の目がチャームポイント

「シヴァは神社で初めて膝に乗ってきた猫です。白血病キャリアでほかの猫と隔離しなければならず、引き取り手がなかなか見つかりませんでした。我が家で一時的に保護していたのですが、縁を感じてそのまま家族として迎え入れることにしたのです」と飼い主さん。

好物は魚。焼きたてサンマを盗み食いしようとしたことも

最初は夜鳴きがひどく、外に出たがり、慣れるのに時間がかかったそうですが、今ではすっかり家猫に。人間の言葉を理解しているようで「ニャッ」と返事をするそう。猫を飼うのが初めてで最初は少し戸惑っていた旦那様も、いまではすっかりシヴァちゃんの虜になっているそうです。

のびのびリラックスムードのシヴァちゃん

飼い主さんは、学生の頃にも家に迷い込んできた猫の世話をしたり、捨て猫を保護して可愛がったりしていたそうです。そして保護猫カフェで猫ヨガ(保護猫たちのいるスペースでヨガ)体験をしたことをきっかけに、猫保護活動に関心を持ったそうです。「生体販売や殺処分がなくなり、人間も動物も全てが幸せに生きられる世の中になってほしい」と飼い主さんは話します。

すっかり無防備になって大あくび

「シヴァは身体が強くないので心配はあります。それでもこの愛おしい子がうちに来てくれてよかった、と心から思います」猫の幸せを心から願う、愛情深い飼い主さんに出会えたシヴァちゃん。元気に長生きしてほしいですね♪

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